海外旅行先として人気を集める日本。その中でもタイ人観光客が特に多く訪れる都道府県はどこなのでしょうか。近年、SNSやドラマ、映画の影響もあり、タイからの訪日旅行者は増加の一途をたどっています。
この記事では、そんなタイ人観光客が訪れる都道府県をランキング形式で紹介していきます。
第1位：東京都（1,037,370人）
タイ人にとって、日本旅行といえばやはり東京。
訪問者数は100万人を超え、圧倒的な人気を誇っています。東京ディズニーリゾートや渋谷、原宿、秋葉原といった観光地が豊富に揃っているだけでなく、タイ語対応の案内板や飲食店も多く、旅行初心者にも優しい環境が整っています。
その人気の背景には、都市ならではの利便性があります。交通インフラが発達しており、都内の観光地間の移動がスムーズである点は大きな魅力です。また、ショッピングやエンタメ、グルメに至るまで全てが一挙に楽しめる点が、東京を選ぶ理由となっています。
実際に訪れたタイ人観光客の多くが、SNSで旅行体験を発信し、その影響がさらに新たな訪問者を呼び込む好循環が生まれています。
第2位：大阪府（525,040人）
第2位には東京に次ぐ訪問者数を記録して関西の中心地・大阪がランクイン。
なんばや道頓堀、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）など、観光スポットが凝縮されている点が評価されています。
また、大阪の「食」はタイ人観光客にとっても大きな魅力。たこ焼きやお好み焼きといった庶民的なグルメを手軽に楽しめるため、グルメツーリズムを目的に訪れるケースも少なくありません。さらに、商人文化が根付く地ならではのフレンドリーな接客も人気の理由です。関西国際空港を利用すれば、タイからの直行便も多く、アクセスの良さも高評価。リピーターが多いのも納得の旅行先です。
第3位：北海道（345,620人）
第3位には、タイとは対照的な気候と自然の魅力を持つ北海道が入りました。
四季折々の風景が楽しめるだけでなく、特に冬の雪景色やウィンタースポーツは、雪のないタイの人々にとっては新鮮な体験です。札幌や小樽、美瑛、富良野など、多彩な観光地が点在し、移動の自由度が高いことも魅力の一つ。加えて、タイ語パンフレットを用意している施設も増えており、受け入れ態勢も徐々に整いつつあります。「タイでは味わえない特別な自然を楽しめる場所」として、特に若年層やカップルの間で高い人気を博しています。
第4位：福岡県（225,190人）
九州の玄関口・福岡が第4位にランクイン。
東京・大阪に比べて知名度はやや低いが、近年では地方の魅力を求める旅行者の増加とともに、注目度が高まっています。福岡市内にはショッピングモールや食べ歩きスポットが豊富で、中洲や天神エリアを中心に観光しやすい構造になっています。
さらに、タイからの直行便が福岡空港に就航している点も、アクセスの面で高評価。温泉地や大自然も近隣にあり、都市観光と自然体験のバランスが取れた旅先として、今後さらなる人気上昇が期待されます。
第5位：千葉県（204,860人）
第5位には東京の隣、千葉県がランクイン。
ここでの最大の引き寄せポイントは、やはり東京ディズニーリゾートです。東京と名前がついているものの、実際には千葉県浦安市に位置しており、家族連れや若者を中心に根強い人気を誇ります。
また、成田国際空港の存在も見逃せません。タイからの直行便が豊富に発着しており、初めて日本を訪れるタイ人観光客にとっては、千葉が最初に足を踏み入れる日本となることもしばしば。成田山新勝寺や海浜幕張などの観光地もあり、1県だけでも十分に満喫できる構成です。
第6位〜第47位の都道府県ランキング
続く順位には、以下の都道府県がランクインしています（訪問者数順）。
第6位〜第15位
6位〜15位にランクインした都道府県は、東京や大阪に次ぐ第二の目的地として注目されています。これらの地域の共通点は、「自然」「文化」「癒し体験」など、日本らしい魅力にあふれていることです。
また、これらの地域は日本旅行リピーターや深い体験を求める層から支持されており、今後さらに注目される可能性があります。
第6位：京都府（155,760人）
第7位：山梨県（144,420人）
第8位：愛知県（125,120人）
第9位：長野県（78,590人）
第10位：神奈川県（71,740人）
第11位：静岡県（48,200人）
第12位：岐阜県（42,960人）
第13位：大分県（40,100人）
第14位：宮城県（26,540人）
第15位：熊本県（25,280人）
第16位〜第30位
16位〜30位の都道府県はは、まだ観光地としての知名度は高くないものの、独自の魅力を持つ穴場スポットとして訪問されています。
第16位：兵庫県（22,900人）
第17位：栃木県（20,580人）
第18位：群馬県（18,630人）
第19位：福島県（17,970人）
第20位：石川県（16,620人）
第21位：青森県（12,840人）
第22位：新潟県（12,810人）
第23位：沖縄県（12,550人）
第24位：長崎県（12,260人）
第25位：富山県（11,290人）
第26位：三重県（11,250人）
第27位：山形県（10,620人）
第28位：岩手県（9,690人）
第29位：広島県（8,160人）
第30位：滋賀県（7,230人）
※ランキング20位以下は訪問者数が1万人以下となりますが、地方ならではの魅力や文化体験が楽しめる地域も多く、今後のプロモーション次第ではさらに上位に食い込む可能性を秘めています。
第31位〜第40位
16位〜30位の都道府県は、大都市圏から距離があり、または観光資源の認知度が低い地域が多くランクインしています。
とはいえ、和歌山の高野山や熊野古道、奈良の古都エリア、香川の讃岐うどん文化やアートの島・直島など、潜在的な観光ポテンシャルを秘めた県も多いのが特徴です。
第31位： 埼玉県（6,460人）
第32位：和歌山県（5,330人）
第33位：茨城県（5,240人）
第34位：岡山県（5,230人）
第35位：奈良県（3,470人）
第36位：佐賀県（3,400人）
第37位：鹿児島県（3,390人）
第38位：秋田県（3,220人）
第39位：香川県（2,760人）
第40位：宮崎県（2,110人）
第41位〜第47位
41位〜47位の都道府県は、観光資源があるにもかかわらず、タイ人旅行者の数は少なめです。
第41位：愛媛県（1,580人）
第42位：徳島県（1,430人）
第43位：福井県（1,230人）
第44位：高知県（1,010人）
第45位：山口県（980人）
第46位：鳥取県（960人）
第47位：島根県（750人）
まとめ
タイ人観光客の日本旅行は、今や東京や大阪といった都市部にとどまらず、北海道や福岡といった地方都市にも広がりを見せています。これは、観光資源の多様化やLCCの普及、SNSによる情報拡散などが背景にあると考えられます。たとえば、北海道では自然体験や四季の景観が支持され、福岡ではグルメやショッピングを楽しむ層が増加傾向です。国ごとに人気スポットに違いがあることから、観光施策においても国別に響く魅力を意識した戦略が重要になります。
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