タイの飲食店でも導入が進んでいる「LINE公式アカウント」。
すでに使っている店舗も多い一方で、
「正直、うまく使いこなせていない…」
「とりあえず開設したけど、何を配信すればいいかわからない」
そんな声も少なくありません。
本記事では、そんなLINE公式アカウントを、
飲食店が「どのように活用し、どんな成果を出せるのか?」を
基本から応用、拡張ツールまで丁寧に解説していきます。
公式LINEの本当の役割とは?
LINEなど各SNS・デジタルツールには、それぞれに合った“役割”があります。

実はLINEは、InstagramやFacebookとはまったく違うポジションにあるツール。
ここでは、その“本当の役割”と、飲食店にとってどんな使い方が効果的かを解説します。
他のSNSとの違いを理解する
InstagramやFacebookは、どちらかというと「知ってもらう」「気になってもらう」ことに特化したツール。
ビジュアルで目を引き、話題にしてもらうことで新規の認知につながります。
一方、LINEはすでに来店した人や接点のある人に「また来たい」と思ってもらうためのツールです。
つまり、リピート促進やファン化のための“接点維持”がメインの役割。
この違いを理解した上で、LINEを活用することで、SNS施策全体のバランスがグッと整ってきます。
LINEは“接客ツール”として活用できる
LINEの特徴は「1対1でつながれること」。
実際には一斉配信でも、ユーザーからは“個別のメッセージ”として届くため、特別感のあるコミュニケーションが可能です。
たとえば:
- 初回来店時にクーポン配布
- 数日後にフォローメッセージやおすすめメニューを案内
- 季節ごとのイベント情報を直接お知らせ
など、店頭での接客をそのままLINEで再現できるのが大きな魅力です。
こうしたLINE活用は、ただの告知ではなく、“記憶に残るお店”になるための手段。
他のSNSと組み合わせることで、「また来たくなる」仕組みが完成します。
LINEでできること|飲食店のベーシックな活用例
LINEは“接客ツール”として非常に優秀ですが、実際にどんな活用方法があるのか?
ここでは、飲食店がすぐに取り入れやすいベーシックな活用例を3つご紹介します。
日々の業務に無理なく組み込める内容ばかりなので、まずはできるところから始めてみましょう。
来店時に友だち追加→クーポンで再来店を促す
お店に来たお客様に「LINE友だち登録」でクーポンを配布するのは、もっとも効果的な導入施策のひとつです。

例えば、
- 「友だち登録で次回ドリンク1杯無料」
- 「登録でデザートサービス」
など、次回来店の動機をLINEに持たせることで、“一見さん”を“リピーター”に育てる流れが作れます。
定期的なプロモーション・営業案内を配信する
LINEはプッシュ通知が届くため、キャンペーンや営業情報などの“確実な周知”に最適です。

たとえば:
- 毎週金曜に「週末ランチ情報」を配信
- 月初に「今月の限定メニュー」を配信
- 臨時休業や営業時間変更も即通知
「ちょっと見てみようかな」と思わせる内容を、“定期的に・短く・わかりやすく”届けることがポイントです。
リッチメニューや自動応答で“使いやすさ”を極める
LINE公式アカウントには、リッチメニューや自動応答などの便利な機能があります。

これらを使えば、お客様に「どう使っていいか分からない」という迷いを与えず、スムーズな行動導線を提供できます。
例えば:
- リッチメニューで「予約」「メニュー」「アクセス」を視覚的に案内
- 「ランチ」「ディナー」など利用時間に応じて内容を切り替え
- 自動応答でよくある質問に24時間対応
“使いやすさ”=“再来店のしやすさ”
LINEの見た目と導線を整えることで、ファン化の第一歩が生まれます。
さらに高度な運用なら拡張ツール
LINE公式アカウントは、標準機能だけでも十分に活用できますが、さらに「自動化」「多言語対応」などの高度な機能を追加できる拡張ツールも存在します。
ここでは、飲食店の運用をワンランクアップさせる2つの代表的なツールをご紹介します。
Lステップ|ステップ配信・セグメント配信でファン化を促進
Lステップは、LINE公式アカウントと連携してステップ配信(自動シナリオ)やセグメント配信(属性別の配信)が可能になる拡張ツールです。

飲食店での活用例
- 登録後、1日目に「ようこそメッセージ」→3日目に「おすすめメニュー」→7日目に「クーポン配信」など
- 「ランチ利用が多い人」「家族連れ」などの属性に応じて内容を出し分け
“タイミング”と“内容”を最適化することで、お客様との関係性を自然に深めていくことができます。
エルメ|タイ語対応で外国人への自動応答が可能に
「エルメ」は、LINE拡張ツールのひとつで、多言語での自動応答・配信が可能なサービスです。
特にタイ語対応に強く、外国人観光客や在住者が多い地域では非常に効果的です。

飲食店での活用例
- 「タイ語メニューが見たい」→自動で表示
- 「予約したい」→自動で案内メッセージ
- 多言語でのキャンペーン告知やイベント案内
日本語しか対応していないLINEでは取りこぼしてしまうような“外国人ユーザー”を、しっかりと接客できる体制をつくることができます。
このように、LINE公式アカウントは“ただの告知ツール”ではなく、接客・販促・再来店を支える強力なインフラです。
そして、それを最大限活かすためには、拡張ツールを活用した仕組みづくりがカギとなります。
まとめ|“もう一度来てもらう仕組み”がLINEの本質
LINE公式アカウントは、ただ情報を届けるだけのツールではありません。
お客様と1対1でつながり、信頼関係を築く“接客の延長線上”にあるツールです。
InstagramやFacebookが「知ってもらう」ためのSNSだとすれば、
LINEは「思い出してもらう」「また来てもらう」ためのツール。
だからこそ、LINEの活用は“短期的な販促”だけでなく、
リピーターづくりやファン化を目指した長期的な取り組みとして欠かせません。
そして、それをより強く・効率的に実現するためには、
Lステップやエルメのようなツールで自動化・多言語対応を取り入れることも視野に入れてみてください。
タイの飲食店の集客なら、BizAsiaにご相談ください

「自分のお店に合った集客方法がわからない…」
「SNSを頑張っているけど、来店につながらない…」
そんなお悩みはありませんか?
BizAsiaでは、タイ国内の飲食店メディア「Aroimaru(アロイマル)」運営をはじめ、
SNS運用などのご支援をしています。
タイの飲食店集客にお困りなら、ぜひBizAsiaにご相談ください!